TOP > 酸性土壌の緑化 > 酸性土壌の緑化は日本の土地において必要か
日本は梅雨にも代表されるように、降水量が多く、酸性土壌になりやすい傾向にあります。酸性土壌は、雨によって土の中のカルシウムやマグネシウムを流してしまうために起こるものです。
また、その過程で溶け出したアルミニウムが植物に吸収されると、植物にとって毒になります。
また、アルミニウムが花を咲かせる肥料であるリンの吸収をも阻害してしまうのです。酸性を好む植物は少なく、植物栽培の現場において酸性土壌は不向きです。
そのため、豊かな土地、豊かな森を守るためには酸性土壌の緑化をおこない、土壌性質の改善が必要不可欠になります。
日本の国土のほとんどが現在酸性土壌といわれています。酸性土壌では、植物の育成は困難と言われています。
そこで、日本のみならず、海外でも酸性土壌の緑化運動が広まってきています。
酸性土壌の緑化は、個人でも簡単に始めることができます。例えばホームセンターなどで手に入れることができる、植生マットやシート、ネットなどを用いて、酸性が強い土壌の性質を中和する方法があります。
シート自体に肥料が含まれており、土壌に置いておくだけで土壌の性質を改善することができますし、人間の手が届かない部分にまで栄養を行き渡らせたくれる働きがあり、大変便利です。
酸性土壌の緑化については、主に2種類の方法があります。一つ目は、酸性土壌を好む植物を植えることにより緑化を行う方法です。
例えば、ドウダンツツジやフランネルフラワーなどです。
二つ目は、酸性土壌をアルカリで中和して、中性土壌を好む植物を植えることにより緑化を行う方法です。このために使うのは、消石灰などのアルカリです。
ただし、雨が降るとアルカリが流れてしまい、元の酸性土壌に戻る場合がありますので、定期的にアルカリでの中和を行う必要があります。
これらの、酸性土壌の中和や、緑化は、自分で行う方法もありますし、業者に頼む方法もあります。
酸性の土地は植物の成長には適さない環境である場合があります。特に強い酸性の土壌では植物が枯れてしまうこともあります。日本の土壌のほとんどは酸性です。
山の一部の木が枯れてしまっている光景をよく目にするのは、この酸性の土壌の影響だと言われています。これは、日本国内の山では深刻な問題の一つとなっています。
禿げてしまった山は、日本国内に多数存在しています。酸性土壌の緑化を行うことができれば、木が枯れてしまった山を復活させることができます。
木が増えて緑が増えれば、見た目が良くなるだけではなく二酸化炭素の軽減にもつながります。